デビュー当時から演技力の高さが注目されている古川琴音さんですが、デビューのきっかけはなにでしょうか?デビューしてから一気に実力派俳優と呼ばれるまでになった、古川琴音さんの代表作品など紹介していきたいと思います。
デビューのきっかけは何?
小さい頃からバレエをやっていて人前に立つことは好きだったという古川琴音さんは、中学・高校・大学とずっと演劇部・サークルに所属していました。周りから褒められることが多く、就職活動の時期に「チャレンジ」のつもりで事務所に応募したそうです。憧れていた満島ひかりさん(現在はフリーランス)が所属していた『ユマニテ』に自ら履歴書を送り、見事に合格し所属となりました。2018年・沖縄市観光PR動画「チムドンドン コザ」のオーディションで主役に選ばれ女優デビューをしました。
2018年・映画『春』で主演を務め、スクリーンデビューをしました。この映画は9つもの映画祭でグランプリを受賞し、古川琴音さんはTAMA NEW WAVE ベスト女優賞を受賞しました。TAMA NEW WAVEは”日本映画界に新風を送り込む新しい才能の発見”を目的とする中・長編コンペティションとされていて、まさにデビュー作にして受賞するとは注目度も高いですね。
代表作を一挙に紹介!
個性派俳優と言われデビュー1年目から次々と作品に出演されている古川琴音さんの主な作品を紹介していきたいと思います。
映画
2018年(2023年全国順次公開) 春
『京都国際映画祭 2018』クリエイターズ・ファクトリーでグランプリを受賞したこの作品は、古川琴音さんにとって初主演映画になります。短編映画ということもあり、撮影期間3日間ということですがとても濃密な内容になっています。共演の花王おさむさんはこのように話しています。
孫役の古川琴音さんの自然な演技に、教えられることが多かったです。
第20回TAMA NEW WAVE ベスト女優賞・渋谷 TANPEN 映画祭CLIMAXat 佐世保 主演女優賞を受賞しました。
2019年 十二人の死にたい子どもたち
先に出演オファーを受けていた、当時の若手注目俳優6名と古川琴音さんを含めた次世代を担うとされている、オーディションを受けて出演となった6名の若手俳優が出演している映画です。監督の堤幸彦さんは『センシティブな若者の典型を体現できる才能のある女優』と評価しています。この作品で古川琴音さんの知名度もあがりました。
2021年 偶然と想像
濱口竜介さんが監督を務めた『偶然と想像』は3つの短編からなるオムニバス映画です。第71回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞しました。古川琴音さんは第19回シネマ夢倶楽部 推薦委員特別賞を受賞しました。
濱口監督にはお芝居をするうえでの基盤を作っていただけたと思っています
ELLE:引用
雑誌ELLEの今後活躍が期待される若手に贈られる 2021年 『エル ガール ライジングスター賞』を受賞しました。
ドラマ
2020年 NHK連続テレビ小説『エール』 (NHK総合)
主人公の子ども役としてNHK連続テレビ小説に初出演を果たします。古川琴音さんも「いつかは”朝ドラ”に出たいと思っていました。」と話しています。当時24歳の古川琴音さんが演じたのは15歳の女学生でしたが、なんの違和感もなく見事に演じていました。
(C)NHK
古川琴音は”自然体”と”個性”という相反する魅力を兼ね備え、武器にしている女優。
実年齢よりも約10歳下の琴音を自然体で演じていた。彼女の声は個性的で独特である。その声を聞くだけで演技に引き込まれてしまうほどだ。
デイリー新潮:引用
2020年 この恋あたためますか(TBSテレビ系)
古川琴音さんは”日本で漫画家を目指す中国人”という設定のスーという役を演じました。演技力はもちろんのこと、とても驚かれ注目されたのが中国語の上手さでした。古川琴音さんのお母さんは中国人でハーフなのでは?という噂も出るくらいでした!
最初に中国人役と聞いたときは、「エッジの効いた役になりそう。いい役どころをいただけた」という気持ちとともに、「セリフではどう表現したら良いのだろう」と言葉に対する不安が少しあった
マイナビニュース:引用
中国人スタッフに指導してもらい、OKが出るまで練習したそうです。
「中国人とわかってもらえる大事なポイントだったのでそこは徹底的にやろうと思って」と、中国語の練習に力を入れた。
マイナビニュース:引用
本作と同時にスーを主人公にしたドラマ『その恋もう少しあたためますか』がParaviで配信されているのも話題になっていました。
2021年 コントが始まる(日本テレビ系)
菅田将暉さん・神木隆之介さん・仲野太賀さん・有村架純さんの実力派俳優が揃う中での大抜擢でした。この作品は若年層からの支持が高く、SNSで盛り上がっていました。初めは”この子誰?”という感じで観ていたが、回を重ねるごとに古川琴音さん目当てで観ているという人もいたそうです。古川琴音さんの演技力はすでに評価され始めていましたが、この作品で古川琴音さんの”可愛らしさ”が発見されたとの声もありました。
2022年 アイドル(NHK総合)
古川琴音さんにとってテレビドラマ初主演になります。この作品は戦時下に劇場のトップアイドルとして活躍していた明日待子さんという実在した方をモデルとしたストーリーです。山崎育三郎さん・愛希れいかさん・田村芽実さんなどミュージカル俳優、元宝塚スター、アイドルなど”プロ”が揃う中の主演でしたが、メディカル文化評論家・碓井広義さんはこう評価しています。
このドラマ、まずヒロインに古川さんを抜擢したことに拍手です。レビューのスターということで、歌って踊れるアイドルグループのメンバーなどが演じられたら、全く違う作品になっていたでしょう。古川さんという、一種天才肌の憑依型女優だからこそ、戦時下のアイドルの喜びも悲しみも、深いレベルで表現できたからです。
YAHOO! JAPAN ニュース:引用
2023年 大河ドラマ どうする家康(NHK総合)
徳川家康を描いたドラマで千代役で出演しています。千代は武田家家重臣・馬場信春の娘で武田家の間者(スパイ)・信玄の命で”歩き巫女”をしていました。”乱世を見つめたミステリアスな歩き巫女”とされていて、まさに古川琴音さんに絶妙なキャスティングです。
(C)NHK
映画やテレビドラマ以外にも舞台やCMなど数多くの作品に出演しています。
まとめ
2018年にデビューをしてからの活躍は目まぐるしく、まさに天職とも言えますね!実力派俳優・個性派俳優と言われますが、常に吸収しようという意欲が感じられます。どんな役に対しても誠実に取り組む姿が観ている人々を引き付けているのかもしれませんね。今後も注目していきたいと思います。
最後まで御覧いただきありがとうございました。
コメント